ハワイアンキルトに興味はあるけど、道具を揃えるのがな~
と思う方向けに、手持ちの裁縫道具で手軽に始められるように解説しました。
小学生の家庭科の教材「お裁縫セット」でもできますよ!
ハワイアンキルトは小学校の「裁縫セット」で作れる
「ハワイアンキルトをやってみたい」と思ったら、まずは持っている道具で始めてみましょう。
道具を揃えてから始めると、「自分には合わないなあ」と思ったときに、続けるのがストレスになってしまうと、嫌いになってしまうからです。
今では色々試して、自分に合った道具を揃えて縫っていますが、「ハワイアンキルト楽しい!ずっと続けたい、上手になりたい」と思ったので徐々に買い足していきました。
小学校では男女問わず、家庭科で「裁縫道具」を教材として購入します。
裁縫に必要な道具は一式揃っているので、これさえあれば作れます。
今回は、息子が小学校で使っていた「裁縫道具」を使って作ってみました。
安全第一に考えられているせいか、針が刺さりづらかったり、ハサミの切れが悪かったりしましたが、ちゃんと完成できました。
まずは、持っている道具で作ってみませんか!
家庭科の「裁縫道具」で良いのです!
楽しいと思ってから、自分に合った道具を揃えてみてください。
しかもハワイアンな美しいデザインで癒される。
それに「神経質にならず、おおらかに縫える」というのは、私にピッタリだと思いました。
自己流で始めてから、かれこれ十数年続いています。
完成したときの「達成感」は何度経験してもよいものです。
12cm四方のミニキルトから始めよう
いきなり大きい作品を作ってしまうと「達成感」を味わうのに時間がかかってしまいます。
隙間時間にちょこちょこ縫えて、すぐ飾って楽しめる。
初心者さんは小さいサイズで、なるべく簡単なモチーフデザインで作りましょう!
最初は、縫い目のキレイさを気にせず、ただ楽しんで作ること!
これが大事だと思っています。
生地は家にあるもので大丈夫
ハワイアンキルトはなるべく柔らかい生地がおすすめです。
柔らかくてもニットはダメですが。
生地選びをする時は、ハワイアンキルト向けの生地を選ぶと縫いやすいです。
生地の種類は「エイティスクエア」「スケア生地」と呼ばれる生地が適しています。
最初は安く作りたかったので、お店で一番安かった生地で作ったことがありますが、そんなに厚みはないのに硬くて縫いづらい!
ちゃんと完成しましたが。
カーブを縫う時、曲がってくれなくて苦労したのを覚えています。
縫えない事はないです。
キレイな生地を見つけたり、色重視で選びたい時は、つい買ってしまう事もあります。
はじめは家にある生地で挑戦してみましょう。
生地が無ければ、捨てようと思っていた服やシーツでもいいのです。
「着れなくなったけどカワイイ柄だから保管している」という服でも、しまっておくよりハワイアンキルトで飾った方が、お気に入りだった服も有効利用できます。
「捨てられないお気に入り」には楽しい記憶も詰まっているはず!
ハワイアンキルトに使って、楽しい記憶を飾ってワクワクするのもいいですよ!
道具の準備と説明
必要な道具は、いつも使っている裁縫道具。
あれば、熱で消えるペンがあると便利です。
「ハワイアンキルト始めてみませんか!」第1回 必要な道具編の動画はこちら
生地の準備
ハワイアンキルトは、モチーフをアップリケした生地と裏側の生地の間にキルト芯を挟んでキルティングし、ふちどりをします。
必要なのは、表側の柄(モチーフ)用、モチーフをのせる生地(土台布)。
裏側の生地(ハワイアン柄を使う事が多いです)。
間にはさむキルト芯(100均で売っています)。
生地は角を直角に切り出したいので、方眼定規があると便利です。
長い方眼定規も100均で手に入ります。
生地のサイズ
- 表側の柄(モチーフ)用とふちどり用 20cm×20cm
- モチーフをのせる生地(土台布) 12cm×12cm
- 裏側の生地 12cm×12cm
- キルト芯 12cm×12cm
表側の生地を図のようにカットして、モチーフ用とふちどり用テープを作ります。
「ハワイアンキルト始めてみませんか!」第2回 生地の準備編の動画はこちら
アップリケの準備
モチーフ用の生地を、イメージした形に縫い代分をプラスして切り抜きます。
土台布にモチーフをのせ、モチーフの端から6~7mm離れた位置にしつけをかけます。
縫い代を内側に折り込むためのスペースが必要です。
「しつけ糸」の上手な使い方
しつけ糸のほとんどが「かせ」というネジネジした状態で売っています。
そのまま使うと糸が絡まり、最後まで使うのは大変な状態になってしまいます。
ひと手間かけて、すぐ使える状態にしておきましょう!
まずは、束ねられている紙を外します。
ねじれを戻し、束をほどくと「輪」の状態になります。
1本の長い糸がぐるぐる巻きになっているのです。
このままだと使いづらいので、細いハギレやヒモ、太い糸などで端と中央の2か所を結んでおきます。
長すぎる場合は、もう一折りしてから結んでください。
ハギレで結んだ端とは反対側の端をハサミでカットします。
使う時は、「わ」になっている所から、1本ずつ引き出して使います。
これなら、最後まで絡まることなく直ぐ使えますね。
「ハワイアンキルト始めてみませんか!」第3回 アップリケの準備編の動画はこちら
モチーフのアップリケ
土台布にアップリケする時は、「奥縦まつり」という縫い方をします。
この縫い方をすると、縫い目が目立たずキレイです。
モチーフの端を2~3mm折り込み、糸が縦になるようにまつります。
土台布に針を刺す位置は、モチーフの端より少しだけ奥に隠れる位置です。
裏側から表に針を出す位置は、縫い進める方向の、モチーフの縫い代を折った山の部分へ向かって針を出します。
針を入れる位置と出す位置が少しずれるので、裏側を見ると直線ではなく斜めにガタガタになります。
「ハワイアンキルト始めてみませんか!」第4回 アップリケ編の動画はこちら
キルティングの準備
モチーフのアップリケが終わったら、下から「裏側生地(表面が下向き」→キルト芯→「アップリケした土台布(トップと言います)」の順にピッタリ重ねます。
端の1cmはテープでふちどりをするので、モチーフが中心になるようにして端の余白が均等になるようにします。
小さいサイズなので、しつけは縦・横・外周にかけます。
外周のしつけは外さず「ふちどり」をする方が縫いやすくなるので、それぞれのしつけ糸は続けて縫わないようにします。
「ハワイアンキルト始めてみませんか!」第5回 キルティング準備編の動画はこちら
モチーフのキルティングと落としキルト
モチーフにキルトラインを書きます。
書かなくてもイメージで縫えれば、書かなくてもOKです。
本来、ハワイアンキルトでキルティングをする時は、生地に丸い「フープ」と呼ばれる輪っかをはめ、生地をピーンと張って縫います。
利き手の中指に指ぬき(シンブルと呼びます)をはめ、キルティング用の短い針を中指で「倒して押して」の繰り返しで縫います。
今回のように小さい物だとフープがかからないので、普通に波縫いします。
「ハワイアンキルト始めてみませんか!」第6回 モチーフキルトと落としキルト編の動画はこちら
エコーキルト
水面に石を落とすと、放射状に波が広がりますよね。
そのイメージで、一定の幅でラインを縫う事を「エコーキルト」と呼びます。
モチーフの端から、一定の幅でキルティングします。
今回は、1cm幅に線を引き、しるしに沿って波縫いします。
上級者の方は、下書きなしで一定間隔の幅で縫えるそうです。
一度、下書きなしで縫ってみたことがありますが、なかなかキレイな仕上がりにはならず、まだまだ修行が足りないなと実感したので、大きな作品のキルトラインは必ず書くようにしています。
「ハワイアンキルト始めてみませんか!」第7回 エコーキルト編の動画はこちら
ふち取り(パイピング)
キルティングが終わったら、ふちどり(パイピング)をします。
作品の大きさによって、パイピングの幅や、シングルやダブルなど、さまざまな縫い方があります。
また、カーブがあるものは「バイアステープ」を使用します。
今回は直線なので、なるべく無駄な生地が出ないようにテープを切り出しました。
上下または左右、どちらからでもいいのですが、上をパイピングしたら次は下をパイピング。
という順番で縫っていきます。
角の始末が難しいかもしれませんが、コツを掴めば上手くできるようになります。
「ハワイアンキルト始めてみませんか!」最終回 パイピング編の動画はこちら
ハワイアンキルトの楽しさを知って欲しい
小さいものが完成したら、少しずつ大きなものにチャレンジしましょう。
時間はかかってしまいますが、どんどん慣れていくので、隙間時間に少しずつ縫い進めればスピードも速くなります。
大きい作品になってくると、完成まで数か月~数年かかることもあります。
私の場合は、子育て中にベットカバーサイズ(2m四方)の作品を4年かがりで仕上げました。
苦労と子育ての想い出がいっぱい詰まった私の宝物です。
興味を持ったら専用の道具を少しずつ揃えよう
小学生用の裁縫道具から始めて、楽しく作れるようになったら、少しずつ道具を揃えるのもいいと思います。
いっぺんに揃えるとなると、結構な金額になってしまいます。
ハワイアンキルト用の針セットも売っていますので、針から変えてみるのもいいかも知れません。
縫うのに慣れてきたら、道具が次から次に欲しくなるので、自分に合ったものを見つけられるといいですね。
フープもサイズが豊富にあるので、作品に合わせて使えるように揃えるといいと思います。
小物を作る時には、100均の「刺繍用枠」も重宝します。
大きな作品の端の部分を縫う時にも、少しずつずらしながら縫うのにちょうどいいんです。
初心者さんのハワイアンキルトまとめ
- 道具は自分が持っているもので充分です
- 小さいサイズの作品から挑戦しましょう
- モチーフを切る時は、縫い代を含めたサイズです
- アップリケの奥縦まつりやキルティングの縫い目は、細かく縫うより等間隔で縫うほうがキレイに見えます。
- 直線のパイピングはバイアステープではなくて大丈夫です
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